その理由として考えられるのは、段ボールケースが小さくなり、荷崩れが発生しやすくなったことと、段ボールに対する傷にも注意する傾向があるということです。
段ボールケースは、元来、製品を梱包すると同時にその製品を外部からの衝撃から守るために存在します。
よって、段ボールケースに損傷が発生しても、中の製品に問題がなければ、気にする必要はないという考え方がありました。
しかし、食品に代表される「安全・安心」という言葉から想像できますように、消費者だけではなく、小売店、流通業者、メーカーも、段ボールケースについても製品に細心の注意を払うようになりました。
「箱売り」も珍しくありませんので、やはり、段ボールケースに傷のある製品は敬遠されてしまいます。
ですから、荷崩れ防止資材は、実パレットの搬送時の荷崩れ落下はもちろんのこと、
「荷ずれ」による段ボールケースの損傷も防ぐ目的があるということです。
実パレットを即出荷する場合は、水平結束機やストレッチフィルム包装機を使用するが良い方法と言えますが、即出荷しない場合や実パレットを工場内で移動するような場合は、紐やフィルムが無駄になります。
そのため、量が少ない場合は、使い回しができる「荷崩れ防止資材」が活躍します。
その代表としては、実パレット周囲に巻き付ける「バンド」や「グリップシート」などがあります。