2024年1月版
クチバシの確認 | |
図1 図2 |
ポイント ・クチバシの噛み合わせ 「クチバシ」の耐久性は使用頻度によるが、自動結束機の3ヶ月という場合もあれば、 足踏み結束機の数年ということもある。 しかし、消耗部品ではないところに盲点があり、また、部品価格も安くはないところから、この部品に 関わる困りごとが圧倒的に多いと言える。 この「クチバシ」で紐を挟みことから、紐を結ぶ動作が始まる。 よって、紐を挟むことができなければ、結ぶことができない。 ということから、挟み込むクチバシの「噛み合わせ」が重要になってくる。 このクチバシは、高速で紐を挟み込むため、材質は鉄製で焼き入れされている。 現在のところ、この材質に変わるものは考えられない。 焼き入れされているので、耐摩耗性は非常に高いと言えるが、回数が多いと少しずつ摩耗する。 新品は図1のようにきれいに噛み合っているが、使用回数とともに図2のようになってくる。 摩耗によりクチバシの手前側に隙間ができる。 これにより、紐が抜けてしまい、結ぶことができなくなる。 このような状態になると、基本的にはクチバシ全体を交換することになる。 |
・クチバシのひび割れ
左の写真の「ひび割れ」は、わかりやすいが、右の写真の「ひび割れ」は指摘されないとわからない。 写真では、少しボケているが、良く撮れている方で、暗いところでは目視することはできない。 目視より触覚に頼った方が良い。触れば、難なく気がつく。 このような「ひび割れ」でも、結び目不良の原因となる。 クチバシは噛み合わせにしてもそうだが、完全な状態でなければ、トラブルの原因となるので、注意が必要。 |