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自動製函機 詳細

製函機とは?
一般的には、折りたたまれたA式ダンボールを1枚ごと自動的に取り出し、箱状に開いてから、下面を封函する全自動機のこと。
手作業で箱を開いて、底(下部)のフラップを折り込み、投入することにより、テープを縦に張り付けて製函する封函機もあり、「製函封函機」と呼ばれており、一種の半自動製函機とも言える。また、封函機に似た構造の専用半自動製函機もある。

全自動製函機の場合、作業員は束のダンボールを供給し、紐を切るだけで良い。

ダンボールはストックする場所、「マガジン」があり、ほとんどの機種で長さを延長し、ダンボールのストック枚数を増やすことが可能。

製函の方法としては、3種類 ステープル打ち、糊付け、テープ貼りがあるが、ステープル打ちは金属を使うため、今はほとんどなく、ホットメルトは設備に費用が掛かるのと作業性がプラス必要になり少なくなり、テープ貼りが主流である。

テープの種類はOPPテープ・クラフトテープではあるが、ガムテープもある。
機 種
大きく分けると2機種ある。
半自動、全自動(ライン対応)と分けられるが、半自動機はほとんどなく、現実的には、単体でライン上で使用される全自動機が多い。

その他では、「調整方法」により機種が異なる。
ケースの大きさにより高さと幅を調整しなければならないから。
あらかじめ寸法を設定する機種は「プリセット型」とも呼ばれ、「調整型」はハンドル調整が一般的ではあるが、オプションでモータ-での調整方法も選べます。

全自動機の選定では、ケースの種類(大きさ)が決め手となる。
ケースの種類が多い場合は、「プリセット型」が一般的で、ケースの種類が少ない場合は「ハンドル調整型」が一般的。
全自動型(ライン対応)の注意
一般に全自動調整型が選択される。
ダンボ-ルがロットにより多少寸法が変化する為、サイズ変更時に最終は人手で微調整することが、綺麗に製函するのに有効。
プリセット型を選択する場合は、マガジンは専用となる為、カ-トンサイズの種類分のマガジン数が必要となる。
例えば5種類の違うサイズの場合、5個のマガジンと製函本体1台が必要となる。
機械占有面積が大きくなる。
制 御
外国製も含め、制御は基板で行っている機種が多い。
外国製の場合は、できれば日本製シーケンサーにした方が無難。
基板が故障することは珍しくなく、一旦故障すると、新品と交換するほかないが、外国製の場合、基板をいつまで確保しているかわからない。
また、ライン型の製函機を使用する場合で外国製を採用する際は、日本製シーケンサーを使用した方がライン全体を制御し易くなる。

外国製の場合、シーケンサー制御にすれば、当然、高価になるが、メンテナンスを考慮すると、シーケンサー制御にするのが無難。

日本製シーケンサーでも基準が違うため、海外仕様は国内での改造が難しい。
販売パターン(一般例)
①生産能力が高い場合
 最初から製函機を導入すると決定している場合は、ほとんどが全自動タイプで、出口搬送は
 コンベヤとなっていると考えて良い。
 よって、製函機に対してはライン対応の封函機を想定する。

②生産能力があまり高くない場合
 空ケースを大量に作っておいてから、後は手作業という場合は、全自動調整型製函機を
 勧めても良い。
 封函機(箱作りカ-トンシ-ラ-)を勧める方法もある。

③ケ-スの底面を貼らずに箱詰めを行う場合
 ケースの底面を手作業で折り込んでつくり、ケース詰めする場合は、かえって、半自動封函機を
 使用することが多い。
 というのは、上下両面貼りとなるため、手作業ではテープ貼りが難しいからである。
 当然、封函機は上下両面貼りの機種を選定する。

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