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| 2008年9月 |
とある土曜日・・・
午前中、1件メンテナンスが入っていたので、到着が少し遅れた。
その分、昼食時間が短くなってしまった。
ダンボール製造工場・・
もちろん、メンテの相手は紐掛機(自動結束機)、しかも自動機・・しかも、4台・・
紐掛機のメンテで欠かせないのは、「カム本体」・・
自動機の場合は、1台につき「カム本体」は、2式ある。
1台は、特殊だったので、カム本体は合計7式、たった1人、半日で終わらなければ
ならない。
実は、よくあること。
平日は、生産があるので、メンテは休日ということは多い。
また、担当者も出勤しなければならないので、半日若しくは1日ということが多い。
こちらも、1度にできるので効率がいい。
紐掛機には、「主治医」がつきものだが、僕が主治医になったのは、実は最近のこと・・
まだまだ、以前の主治医の治療後が残っている。
だから、今回治療するところは、かなり多かった。
夜までかかったが無事終了。
で、メンテの内容・・
まず、カム本体を取り外して、エアー洗浄。
注油しているだけに、かなり紙粉が付着している。
紙粉は、油を吸着するので効果が薄れてしまう。
そして、何よりメンテでは、部品の細部までチェックしなければならないので、洗浄は
不可欠。
見えるか見えないかの「ひび割れ」の見落としも許されない。
それから、カム本体の中で最もデリケートな部品、クチバシ本体に目をやると・・・
コロ押さえの板バネが、3枚もある。もちろん、2枚で良いのだが・・
でも、別に驚かない。よくあること、4枚装着されていることもある。
今回は、ユーザーさんが板バネを増やしたわけではない。
どうやら、以前の「主治医」が取り付けたらしい。
クチバシの噛み合わせが弱くなると、コロ押さえを強くするために板バネを増やそうとする
人がいるが、一時的に効果があっても、すぐに元に戻る。
根本的な解決にはならない。
それに、今回もそうだったが、板バネを3枚にすることにより、押さえが強くなりすぎていた。
この状態だと、他の部品への影響が心配だ。
僕の経験から言わせてもらうと、コロ押さえの板バネの強さは、ある一定の強さがあれば
十分で、強すぎると部品の磨耗や破損につながる。
では、「ある一定の強さ」とは?
それは、クチバシを回した感触でしかわからない。
でも、一つ言えることは、それほど強くする必要はないということ・・
結局、板バネを1枚外して、「微調整」をしてこの部分は終了。
この「微調整」は、解説すると長くなるので省略・・・
ほとんど部品の調整で済んだが、一カ所、明らかに摩耗している部品があったので、交換。
実際、トラブルが多いということで、カム本体を分解して調べて発見したのだが、やはり、
動きを調べると感触が異なる。
それから、結束のチェックをして発見したのだが、結束紐が奇妙な切れ方をする。
クチバシを触ってみると、わずかだが「バリ」があったので、丁寧に磨いた。
この「バリ」は、おそらく慣れていないとわからないと思う。これも「感触」の一つ。
コロ押さえの強さなどもそうだが、「感触」の違いでトラブルの原因がだいたい分かる。
もちろんその前に、各トラブルについて、考えられる原因を知っていなければならないが・・
カム本体については、各部品に丁寧に注油して、機械本体に取り付け、結束のチェックを
して、終了。
他に行ったメンテは、光電管の交換とVベルトの交換。
余談だが、紐掛機のVベルトのプーリーは、モーター側はV型の溝があるが、「装置側」
のプーリーには溝がない。
これは、ほとんどの機械屋さんが驚くが、Vベルトがはずれることはない。
では、何故溝がないのか?
トラブルの際、Vベルトが滑り機械に負荷をかけないため。
でも、メンテする者としては、この機構はありがたい。Vベルトの交換が楽だから。
この日は、だいたいこんなところか・・
台数が多かったので、時間がかかったけど、効率良くできたと思う。
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