Packing 

包装機械とコンベヤの関係梱包機

梱包機導入の際
梱包機は、大きく分けて3種類あります。 半自動梱包機、自動梱包機、ライン対応型梱包機です。

自動梱包機は、「自動」ではありますが、作業員がボタンを押すなどしなければなりません。
つまり、自動梱包機の導入により、人手がなくなるわけではありません。
また、オンラインでなければ、場合によっては、搬送物の上げ下ろしが必要になることもあります。
もちろん、状況によりますが、梱包機を単体で使用することを決める前に、コンベヤ接続を検討するのも良いのではないでしょうか。

梱包機導入の際に、まず、梱包機の前後の工程を把握しなければなりません。
前工程が自動封函機であれば、最初にライン対応型を検討するのは当然でしょう。
また、後工程が、パレット積みの場合は、数が多ければ、自動梱包機の後ろ側にコンベヤを接続することを検討しても良いと思います。
自動梱包機の台の上にはローラーが装着されているので、梱包後、ケースを手で押しやれば、フリーローラーであっても流れるはずです。

自動梱包機は、単体で使用することを前提とされているようですが、前後にフリーローラーを設置して、オンラインで使用することも検討してみてはいかがでしょうか。

長尺物の梱包にはコンベヤがあれば便利
梱包機のバンド掛けする台の奥行き寸法は、それほど大きくはなく、長尺物の梱包の際は、不安定になります。
その為、梱包機の奥側にフリーローラーを置いておけば、安定しますし、梱包が終わって、手前に引き出す作業も楽になるはずです。


すぐにパレット積みする際
梱包の後、すぐにパレット積みということはよくあります。
もちろん、これは、作業員によって感じる負荷は異なると思いますが、異なる作業を同時に行うのはかなりの重労働だと思います。
しかし、別の方法もあることを知って頂きたいです。
別の方法とは、梱包の後、奥側に押して、何ケースかためるというやり方です。
(上記「梱包機導入の際」のイラスト参照)
当然、梱包機の奥側にはコンベヤがなれればなりません。

ライン対応型
ライン対応型の梱包機の場合、封函機と同様、機内には1ケースずつ搬入させなければなりません。
すぐ手前が封函機である場合は、特に切り離す必要はないでしょう。
しかし、手前に装置がないとか、コンベヤの距離がある場合は、ケースが密着している可能性があるので、切り離して搬入させなければ、トラブルとなります。

自動封函機の場合、切り離し装置が標準装備となっていることが多いのですが、梱包機の場合は、本体に標準装備されているわけではないので、切り離しの有無などを指定しなければなりません。
切り離す必要がない場合もありますが、手前でケースをためる場合は、コンベヤの機種も十分検討しなければなりません。

出口のコンベヤ高さを少し下げるとスムーズ
ライン対応型自動梱包機の場合、長尺ケースの梱包動作でまれにあるトラブルをご紹介します。

梱包機の梱包する台の寸法は、各機種で決まっており、この寸法を変更することは容易ではありません。
しかし、梱包機で長尺物の梱包は、珍しくなく、作業員が梱包機を作動する場合は、さほど問題ではありません。

しかし、自動ラインでライン対応型を使用する場合は、注意しなければなりません。
梱包機の下流側が駆動コンベヤとなりますので、長尺ケースの場合、ケースが梱包機より下流側にはみ出して、この駆動コンベヤに引っ張られることがあります。
梱包機内のコンベヤがベルトタイプであれば、あまり影響は受けませんが、ローラータイプだと、梱包するバンド位置がずれたりする可能性があります。


この解決策としましては、いくつかありますが、そのまま簡単にできる方法としましては、下流側の駆動コンベヤの高さを少しだけ下げるという方法です。
ケースが極端に長尺でない限り、下流のコンベヤに触れないので、引っ張られることがなくなります。


その他の方法としましては、コンベヤの機種によりますが、このコンベヤの梱包機側のローラーの一部をフリー(駆動がかからない)ようにするという方法もあります。

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